おやつクラシック

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悲しみの結晶

連休初日の土曜日、演奏会を聞きに行ってきました。
第8回「現代日本オーケストラ名曲の夕べ」(山形県民会館)
飯森範親 指揮
オールジャパン・シンフォニーオーケストラ

今日の目玉はなんといっても
吉松隆作曲のサクソフォン協奏曲「サイバーバード協奏曲」!
サックスは、世界のスガワ「須川展也」!!
吉松作品大好き、須川氏大好きの私。なのに、なぜかこのCDはもっていません。
曲をフルで聴くのもこの実演が初めて。
大好きな吉松の作品を、須川さんのとびきりの美音で聴けるなんて
まさによだれ物です。

よだれをたらしながら?途中で寄ったコンビニで見つけました。
e0093421_23321746.jpgチロルチョコ「青梅」花札柄の鳥だなんて、日本の現代曲で「・・・バード」を聴く日の、なんとも粋な出会いとなりました。

会場に着くなり生・吉松氏発見!顔しか見たこと無かったのですが、
小山のように大きい人でした。この人があの素晴らしい音楽を生み出しているのですね~

1曲目、西村朗作曲「管弦楽のためのファンファーレ」が終わり、いよいよ吉松作品。
演奏の前に、指揮者の飯森氏と吉松氏のプレトークがありました。
そこで話されたこと。
飯森「この曲の2楽章、振っていてすごく悲しい気分になるんですよ。」
吉松「末期がんの妹が入院している病室内という、すごく特殊な状況下で作曲したのです。」

始まったサイバーバード協奏曲。
素晴らしい第一楽章が終わり、話題にされていた第二楽章。

「淡々と響くオーケストラパートを背景にしながら、サクソフォンが悲しい旋律を奏でる」という当日のプログラム内の吉松氏のコメントが、この曲を一番客観的に説明しています。

それはまさに「悲しみの結晶」でした。
「悲しみ」の周りには、その原因への怒り・恨み、たとえようのない絶望感等、
いろいろな」感情が渦巻いています。
でもこの曲から感じた「悲しみ」は、悲しみをろ過して他のすべての感情を取り去り、
そこに残った結晶だけ。

曲の途中に出てくる空白(パウゼ)は、まるで病室のベッドで横たわる愛しき人の
心電図の波形が一瞬止まったかのよう。
思わず息を呑む瞬間。再び音楽は静かに悲しい歩みを始めますが・・・。
ホール内の空気も悲しみにあふれました。
いろいろな思いが交錯し、目の奥が熱くなりました。

e0093421_23331873.jpg今日はこの曲で。

吉松隆作曲 サイバーバード協奏曲
須川展也(サクソフォーン)
小柳美奈子(ピアノ)
山口多嘉子(パーカッション)
ディヴィッド・パリィ指揮
フィルハーモニア管弦楽団

サックス・ピアノ・パーカッションのコラボレーション協奏曲。
第3楽章のノリノリ、そして第2楽章の悲しみの世界。
必聴です。
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by euphopia | 2007-04-30 23:58 | 協奏曲
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