おやつクラシック

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カテゴリ:協奏曲( 5 )

悲しみの結晶

連休初日の土曜日、演奏会を聞きに行ってきました。
第8回「現代日本オーケストラ名曲の夕べ」(山形県民会館)
飯森範親 指揮
オールジャパン・シンフォニーオーケストラ

今日の目玉はなんといっても
吉松隆作曲のサクソフォン協奏曲「サイバーバード協奏曲」!
サックスは、世界のスガワ「須川展也」!!
吉松作品大好き、須川氏大好きの私。なのに、なぜかこのCDはもっていません。
曲をフルで聴くのもこの実演が初めて。
大好きな吉松の作品を、須川さんのとびきりの美音で聴けるなんて
まさによだれ物です。

よだれをたらしながら?途中で寄ったコンビニで見つけました。
e0093421_23321746.jpgチロルチョコ「青梅」花札柄の鳥だなんて、日本の現代曲で「・・・バード」を聴く日の、なんとも粋な出会いとなりました。

会場に着くなり生・吉松氏発見!顔しか見たこと無かったのですが、
小山のように大きい人でした。この人があの素晴らしい音楽を生み出しているのですね~

1曲目、西村朗作曲「管弦楽のためのファンファーレ」が終わり、いよいよ吉松作品。
演奏の前に、指揮者の飯森氏と吉松氏のプレトークがありました。
そこで話されたこと。
飯森「この曲の2楽章、振っていてすごく悲しい気分になるんですよ。」
吉松「末期がんの妹が入院している病室内という、すごく特殊な状況下で作曲したのです。」

始まったサイバーバード協奏曲。
素晴らしい第一楽章が終わり、話題にされていた第二楽章。

「淡々と響くオーケストラパートを背景にしながら、サクソフォンが悲しい旋律を奏でる」という当日のプログラム内の吉松氏のコメントが、この曲を一番客観的に説明しています。

それはまさに「悲しみの結晶」でした。
「悲しみ」の周りには、その原因への怒り・恨み、たとえようのない絶望感等、
いろいろな」感情が渦巻いています。
でもこの曲から感じた「悲しみ」は、悲しみをろ過して他のすべての感情を取り去り、
そこに残った結晶だけ。

曲の途中に出てくる空白(パウゼ)は、まるで病室のベッドで横たわる愛しき人の
心電図の波形が一瞬止まったかのよう。
思わず息を呑む瞬間。再び音楽は静かに悲しい歩みを始めますが・・・。
ホール内の空気も悲しみにあふれました。
いろいろな思いが交錯し、目の奥が熱くなりました。

e0093421_23331873.jpg今日はこの曲で。

吉松隆作曲 サイバーバード協奏曲
須川展也(サクソフォーン)
小柳美奈子(ピアノ)
山口多嘉子(パーカッション)
ディヴィッド・パリィ指揮
フィルハーモニア管弦楽団

サックス・ピアノ・パーカッションのコラボレーション協奏曲。
第3楽章のノリノリ、そして第2楽章の悲しみの世界。
必聴です。
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by euphopia | 2007-04-30 23:58 | 協奏曲

自然の恵み

「山菜とったよー」
職場のメンバーが山菜をたくさんとって職場にもってきてくれました。
それをつまみに一杯やろうということになりました。
あいこ、こごみなどをおひたしにして醤油でたべる。
でも一番の美味は「やまうど」
皮をむいて、生のまま根元の白い部分を食べるのです。

肉厚のやまうどに「味噌マヨネーズ」をつけてがぶり・・・・。
みずみずしく、くせの少ない上品でふくよかな香りが口の中に広がります。
山道で湧き水を口にしたようなみずみずしさが体中を駆けめぐる。
いやぁ~おいしいですよ。発見、発見。

でも山菜名人いわく、一番の贅沢は「山に味噌マヨもってってその場でガブリ」だそうです。

昨日は、祖父の畑を訪れてイチゴを摘んで食べました。これまたうまいこと。
きゅうりも取ってきました。きゅうりの表面のイボイボには、小さいトゲが生えていたんですね。
お店で買って食べてては気づかないことです。
このきゅうりも家に持ち帰って、マヨネーズでがぶり。青臭くなく豊かな甘みがたまりません。
自然の恵みを味わった週末でした。

e0093421_8123897.jpg今日は四季の恵みに感謝して
ヴィヴァルディ作曲 協奏曲集「四季」
カラヤン指揮 ウィーンフィルハーモニー
アンネ・ゾフィー・ムター(ヴァイオリン)

ムターが21歳の時の美しい録音です。

これは、四季の12曲の合間に「折々のうた」でおなじみの詩人 大岡信氏が選んだ日本の名詩の朗読がついてるCD。
読み手の壇ふみ、森繁久彌が、谷川俊太郎らの美しい詩と美しい音楽との素敵な出会いをつくってくれました。
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by euphopia | 2006-06-11 08:15 | 協奏曲

桜前線

桜の開花予報が発表になりました。
早い時期からの豪雪、その後の温かさ。
季節が1ヶ月ずれたような感じでしたが、桜の開花は、平年よりやや遅めのようですね。

高知や宮崎では3月25日に開花の予想。こちらはまだ時折雪が舞うのに。

今日は桜が似合う曲を紹介します。
吉松隆作曲 ピアノ協奏曲「メモ・フローラ」です。
メモフローラとは、宮沢賢治が花壇の設計図を記したノートの表紙に書き留めた言葉だそう。
その名のとおり花をモチーフにした美しいピアノ協奏曲です。

e0093421_713361.jpg第1楽章は、一人静かに京都(ということにしよう)の和室の窓から、静かに散る桜の花びらを見ているような叙情的な景色。
第2楽章は、人が触れると壊れそうなくらい、はかない世界と小さな命
第3楽章は、咲き乱れる花・花・花!見事なスピード感と生命感。大きな鳥が荒れ果てた平原を通り過ぎれば、その通り道では枯れ木が芽吹き、次々に花を咲かせる。宮崎アニメのような世界です。

作曲者はそれぞれ、春の野の花が静かに開く様子、水面を漂う花びら、花が咲き乱れる春の野をひたすら駆けていく様子、を表現したそうですが。

この曲は、いろいろな情景を想像させてくれる、繊細で美しい音の絵画です。

この叙情的な吉松隆さんの作品を演奏するのはこの人。
ピアニストの田部京子さん
作曲者はこのピアニストのためにこの曲を作曲しました。
彼女のピアノが醸し出す叙情的な香りは、この作品にぴったりです。

 吉松隆 作曲 ピアノ協奏曲「メモ・フローラ」
   藤岡幸夫指揮 マンチェスター室内管弦楽団
   田部京子(ピアノ)

     カップリングの曲も「鳥」「天使」「夢」「雪」をイメージさせる美しい曲ばかり。
     一人静かに聴きたい素敵なCDです。


桜の曲を聴いたら桜の季節が待ち遠しくなりました。
朝起きてカーテンを開けると・・・薄く積もった真っ白い雪景色。
春はもうちょっと先のようです。
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by euphopia | 2006-03-03 07:05 | 協奏曲

街で見つけた「ほのぼの」

先日、街を歩いていたときのこと。
画材屋さんの前で、ポストカードのラックが目に入り、ふと足を止めました。
「部屋のコルクボードに貼ろうかな・・・」

ラックにはシャガールやマチスなどの名画や、動物のフォトなどが並んでいます。
そこに見たことのない画風の絵を見つけました。e0093421_1463947.jpg

青い空と白い雲、原っぱの野球場のベンチに腰掛ける、背番号が大きい番号の子供達。
そのしぐさがほほえましく、ほのぼのとしてなんだか懐かしい気持ちになりました。

同じ作者の数あるカードの中から選んだのは
出番のないベンチ(はにかみ屋のファン) 櫻井幸雄 作
子供達の姿がなんともいじらしいです。

櫻井幸雄さんのホームページものぞいてみました。
出番のないベンチはシリーズ物になっていて、サブタイトルがついた作品が
いくつかあるようです。
子供達のしぐさを描いた世界はとても素敵で、ほのぼのとした気持ちになりました。


e0093421_147027.jpg今日はハッピーな気持ちにしてくれる音楽。
リヒャルト・シュトラウス作曲 オーボエ協奏曲

これは、曲がどうのこうのというわけでなく、このCDのこのオーボエがいいんです!
明るく愉悦に満ちた音色!
いるだけでその場の雰囲気を明るく幸せにしてくれる人って、周りにいません?
私にとっては、そんなCDです。



リヒャルト・シュトラウス作曲 オーボエ協奏曲
 ジンマン指揮 チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団
 サイモン・フックス(オーボエ)  ← いいですよー!
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by euphopia | 2006-02-04 14:13 | 協奏曲

いまさらながら全日本フィギュア!

当日見れなかった、全日本フィギュアスケートを録画ビデオで観ました。
結果は知っていたのですが、各スケーターの見事なまでの完成度と名勝負に
画面に釘付けになってしまいました。
そこには、音楽とスケート表現と衣装とが見事に一体化した世界がありました。

風格としなやかさが見事な荒川さんの滑りには、♪ショパンの「幻想即興曲」がぴったり。
この曲の孤高で情熱的な部分と幻想的な部分との対比を、見事にスケートで表現してました

可憐な真央ちゃんには、♪チャイコフスキーの「くるみ割り人形」のファンタジックな世界が
うってつけ。彼女のジャンプは「勝負!」とか「気合!」とかを感じさせません。
まさに夢のようなおとぎの世界で軽やかに舞う妖精のようです。

e0093421_0513478.jpgそして、優勝の村主さんは、気持ちと音楽が一体化した滑りで魅せてくれました。
ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」がもつ、大河のうねりのようなスケール感詩的な「はかなさ」、そして何にも屈しない芯の強さ・・・

それぞれが自分の持ち味を生かした選曲で、見事に自分を表現したほんとに素晴らしい大会でした。
スケートの素晴らしさに感動しました。

今日は優勝した村主さんの曲。聴きながら彼女の滑りを思い出してください。
村主さん、おめでとう!

ラフマニノフ作曲 ピアノ協奏曲第2番
ピアノ:アシュケナージ
ハイティンク指揮 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
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by euphopia | 2005-12-31 00:54 | 協奏曲
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おせんべい食べるように気ままにクラシック


by euphopia
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