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おやつクラシック

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桜前線

桜の開花予報が発表になりました。
早い時期からの豪雪、その後の温かさ。
季節が1ヶ月ずれたような感じでしたが、桜の開花は、平年よりやや遅めのようですね。

高知や宮崎では3月25日に開花の予想。こちらはまだ時折雪が舞うのに。

今日は桜が似合う曲を紹介します。
吉松隆作曲 ピアノ協奏曲「メモ・フローラ」です。
メモフローラとは、宮沢賢治が花壇の設計図を記したノートの表紙に書き留めた言葉だそう。
その名のとおり花をモチーフにした美しいピアノ協奏曲です。

桜前線_e0093421_713361.jpg第1楽章は、一人静かに京都(ということにしよう)の和室の窓から、静かに散る桜の花びらを見ているような叙情的な景色。
第2楽章は、人が触れると壊れそうなくらい、はかない世界と小さな命
第3楽章は、咲き乱れる花・花・花!見事なスピード感と生命感。大きな鳥が荒れ果てた平原を通り過ぎれば、その通り道では枯れ木が芽吹き、次々に花を咲かせる。宮崎アニメのような世界です。

作曲者はそれぞれ、春の野の花が静かに開く様子、水面を漂う花びら、花が咲き乱れる春の野をひたすら駆けていく様子、を表現したそうですが。

この曲は、いろいろな情景を想像させてくれる、繊細で美しい音の絵画です。

この叙情的な吉松隆さんの作品を演奏するのはこの人。
ピアニストの田部京子さん
作曲者はこのピアニストのためにこの曲を作曲しました。
彼女のピアノが醸し出す叙情的な香りは、この作品にぴったりです。

 吉松隆 作曲 ピアノ協奏曲「メモ・フローラ」
   藤岡幸夫指揮 マンチェスター室内管弦楽団
   田部京子(ピアノ)

     カップリングの曲も「鳥」「天使」「夢」「雪」をイメージさせる美しい曲ばかり。
     一人静かに聴きたい素敵なCDです。


桜の曲を聴いたら桜の季節が待ち遠しくなりました。
朝起きてカーテンを開けると・・・薄く積もった真っ白い雪景色。
春はもうちょっと先のようです。
by euphopia | 2006-03-03 07:05 | 協奏曲
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